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Vol.02 八本松工場 製造課製造係 室田 知志
Engineer Relay Interview
設計志望だった私が、
NCにどっぷりハマッてしまいました。
飽きもせず毎日、鉄を削り続けています。
この会社に、元々は設計志望で入ったのですが、入社後まずは現場を経験しろということで製造係に配属になったんです。すると、現場が想像以上におもしろくてどっぷりハマッてしまいました。それからは“希望して”現場一筋。製造係は、仕上げ部門とNC部門に分かれているのですが、私はNCの方の担当で毎日ほんとに飽きもせず鉄を削っています。(笑)
仕事は、数値係が作ったNCデータを元に、いかにスピーディに、いかに無駄なく、いかに高品質なものを作るかが生命線です。私たちは同じものを大量に作るのではなく、検査具という少し特殊な製品を対象にしていますから、ほとんどが単一無二の製品で、一点一点が流れ作業でなく、毎回違うわけです。それが私にとっては大きな仕事の魅力になっているんですね。
少し詳しい話をすれば、図面はあっても製作する方法にはいくつもの方法があって、それを誤ると無駄が出たり、精度が悪くなったりする。たとえばブロックをセットする際にも、薄いものであればビビリが生じやすくてその分精度にも影響が出ます。それを意識していないと0.1mmとか0.15mmとかの精度誤差を維持しながらの仕事はできません。だからセットをどのように行うか、対象が薄いときの削り方をどうするかなど、現場の人間は徹底的に考えます。
NCって、技術者というより、実は“職人”なんです。上達するためには、努力も大事ですが、ひらめきとか才能とかも、高いレベルになると必要なんじゃないかって思います。だからこそ、私がこれほどまでにハマッてしまったわけですが。(笑)
PROFILE
東広島市出身。平成5年、黒瀬高等学校を卒業後、第一技研入社。新人研修後、製造課に配属となり、現在まで製造課ひとすじ。33歳、既婚。今年、待望の長男誕生!
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